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さて、「今日の一言メモ」第436回です。
「教うるは学ぶの半ば」
「教うるは学ぶの半ば」とは、人に何かを教えるときは、半分は自分にとっての勉強にもなるという意味です。
人にものを教えるためには、自分自身が勉強してよく理解していなければ教えられないことからこう言われるようになりました。『書経・説明下』にある言葉だそうです。
教えて初めて知る自らの未熟さ
いろんことを「知っている」「分かっている」のと、それを「やれる」「できている」との間には雲泥の差があります。
「泳ぎ方」をいくら本を読んで知っていても、実際に泳げるようになるわけではありません。ましてや、人に泳ぎ方を教えるなどできません。
また、実際に泳げても、どうしたらもっと速く泳げるようになるか指導することも難しいでしょう。教えるとは、自分が10持っていることの精々2〜3を相手に渡す程度が精一杯です。
なので、相手に10渡したいと思ったら、自分は30〜50持っていないといけないわけです。そして、人に教えて初めて自分の未熟さを思い知るのです。
人に教えることが、自らを鍛えるのに最も有効な手段
今年の新入社員は、コロナ禍の中で社会人になったのでリモート研修などで過ごした人が多かったと思います。
本来であれば、この時期は新入社員のコーチ役を務める先輩社員が最も育つはずでした。それはリアルに接することでこそ得られたはずなのです。「肌感覚」とでもいうのでしょうか。
それがなかったのは可哀想でしたが、これから徐々にリアルに触れる機会も増えてくると思います。そうした中で、新入社員も先輩社員も大いに成長して欲しいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.5.29記)